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カズオ・イシグロ氏と長崎の記憶

 今年のノーベル文学賞は、ノルウェーの劇作家、ヨン・フォッセ氏に与えられることになったが、2017年にノーベル文学賞を受賞した日系イギリス人作家のカズオ・イシグロ氏は1954年、長崎で生まれ、5歳の時に海洋学者の父親とともにイギリスに移住...
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ガンジーの平和観とシオニズム批判

 10月2日はインド独立運動の指導者ガンジーの誕生日で、今年は生誕154年となった。ガンジーは糸車で自身の衣類の糸を紡いだ。イギリス植民地主義によってもたらされた機械織の綿製品に抵抗する思いがガンジーにあり、糸車はインドの国旗の中にも描か...
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イラクの誇り -愛を手にいれたとき

私があなたからの愛を手に入れたとき金銀はささいなものとなった地の上にあるすべてのものは土となった-ムタナッビー(915?~65年、イラク・クーファ生まれ) 「アラビア語のノート古典アラビア語の授業ノート」より  ムタナッビーは...
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徴兵制を拒否し、公正・平等を訴えた伝説の男 ―モハメド・アリ

 ウクライナ侵攻を行ったロシアでは徴兵されても訓練もなく、大砲や戦車があるからと銃も与えられない兵士もいるそうだ。深作欣二監督映画の「軍旗はためく下に」(1972)では竹やりだけで突撃を命じられた兵士がいたことを思い出した。また併合した地...
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人々は落語の風刺を聞いてたくましく生きる

 昨年9月末に亡くなった6代目三遊亭円楽さんは、「笑点」で隣に座る年長の桂歌丸さんを「じじい、ハゲ、老い先短い」などと攻撃するなど、「腹黒」やキザ、衒学的なキャラクターで売っていたが、「腹黒キャラクター」は他のメンバーからも攻撃されること...
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東エルサレム、ヨルダン川西岸を併合するイスラエルがロシアのウクライナ4州の併合を批判

「覚えていてほしいことがあります オリーブの枝をいつでも差し出していることを ちっぽけな枝と思う人もいるかもしれませんが 私たちが欲するのは敬意です ささやかな尊厳と敬う心これは高望みなのでしょうか」(村上春樹「IQ84」)  村上...
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宮田律の中東・イスラム講座〈第1回〉現代イスラムを知る―宗教、生活、そして日本の関わり―

新潮社「本の学校」で「宮田律の中東・イスラム講座」の配信が始まりました。全部で3回で、第1回は「現代イスラムを知る ―宗教、生活、そして日本の関わり―」です。イスラム世界をわかりやすく、楽しく解説してみました。よろしければ...
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愛と寛容を説く中庸の宗教 イスラムは本来中庸の宗教

 仏教用語において「中道」とは「仏教の実践についての基本的な考えで、対立または矛盾しあう両極端の立場を離れ、両極端のどれにも偏らない中正な立場を貫くこと。」(日本大百科全書(ニッポニカ)「中道(仏教)」の解説)とある。仏教では宗派が異なっ...
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映画「1900年」が教えるファシズムの世界とイタリアン・ファシズム、ファシズムが台頭する世界

 イタリアではネオ・ファシストの政党「イタリアの同胞」による政府が成立した。また、ネオ・ファシズムはインドのようなアジアの国でも台頭し、それをめぐる対立はイギリスのインド人移民社会などにも波及し、イギリス各地でヒンドゥー至上主義者はインド...
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ソフィア・ローレンの「二人のおんな」と、「戦争に正義はない」

 昨年ロシアがウクライナに侵攻すると、ウクライナをロケ地にして戦争の悲劇を描いたビクトリア・デッシーカ監督の映画「ひまわり」が各地であらためて上映された。  ソフィア・ローレンが主演した映画には同じビクトリオ・デシーカ監督で...
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