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食は平和や安定の確保に不可欠 -戦争と平和の要因としての食の安全保障

 アフガニスタンで支援活動を行っていた中村哲医師は、人が満足な食物を口にできないことが紛争や暴力、あるいは社会的混乱の原因や背景となることをアフガニスタンでの実践や、その体験の中から語っていた。 「三度の食事が得られること、自分のふ...
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入植植民地主義 ―フランツ・ファノンが見たアルジェリアと、イスラエル入植者の暴力

 入植植民地主義とは、入植者たちが先住の人々の土地を収奪することを目的でやって来て、先住の人々の人権を否定し、土地に対する権利を無理やり主張する。先住の人々を追い出す手段は多くが暴力を伴うもので、農地の破壊、人身に対する暴力の繰り返し、ま...
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多文明共存の舞台 -シチリア島

 移民、難民の問題は極右勢力の台頭などヨーロッパに不寛容な潮流をもたらしているが、かつて地中海は多文明の共存や繁栄の舞台であった。ヨーロッパはローマ帝国の崩壊から中世盛期までの間、文化的に停滞時代にあったが、地中海中央に位置するシチリア島...
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イスカンダルは地球を救った英明な哲人王 -ロシアの殺戮兵器とは違う

 松本零士の『宇宙戦艦ヤマト』は、地球がガミラス帝国の攻撃を受け、遊星爆弾による攻撃を受けると海は枯れて地球は赤茶けた姿に変わり果て、放射能汚染で地上の生物が死滅していく。現代世界の喫緊の課題である環境問題を表しているようなストーリー展開...
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デュア・リパは「反セム(ユダヤ)主義者」ではない ーイスラエル批判と「反セム主義」は違う

 ユダヤ教正統派ラビのシュムリー・ボアテックは、2021年5月22日に「ニューヨーク・タイムズ」にパレスチナ人の権利を支援したという理由で、イギリスのシンガーソングライターで、モデルのデュア・リパ(当時25歳)が反セム主義者であるという意...
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早乙女勝元さんが強調する第二次世界大戦中のイタリアの戦争反対と「さらば恋人」

 作家の早乙女勝元さん(1932~2022年)には『イタリア・パルチザン』という著作があり、第二次世界大戦中の日本とイタリアの相違について早乙女さんは次のように語っている。  「ファシズムの一員だったイタリアが、ムッソリーニを倒して...
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科学者アインシュタインのヒューマニズム ―ユダヤの精神は「社会正義」の追求

 あまりにも著名な物理学者のアルベルト・アインシュタインのユダヤ人国家に関する当初の考えはアラブ人と平和に共存し、国境や軍隊をもたず、ユダヤ人の文化や科学を研究する中心になるならば支持するというものだった。  アインシュタインは、1...
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アラビア語を話していたパレスチナのユダヤ人たち -パレスチナの「Convivencia(共存)」を訴える運動

 1948年のイスラエル建国や、19世紀後半以降、エルサレムにユダヤ人の国家を建設しようとするシオニズムによってユダヤ人たちがパレスチナに大量に移住してくる以前、パレスチナで暮らしていたユダヤ人たちは、アラブのムスリムやクリスチャンたちと...
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聖地エルサレムは歴史の真実を伝える

 佐藤真監督の映画「エドワード・サイード OUT OF  PLACE」(2005年)は、パレスチナ系米国人の文学者エドワード・サイードが2003年に他界した後、その墓が彼の生誕の地であるエルサレムではなく、レバノンに建てられたというエピソ...
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イスラエルのガザ攻撃を批判したアウシュビッツの生存者

 ハージョ・マイヤー博士(1924~2014年)はオランダの物理学者で、アウシュビッツでの収容経験があり、晩年は反シオニズム(イスラエル国家の基盤となるナショナリズム思想)の運動に従事した。世俗的なドイツ・ユダヤ人の弁護士の家庭に生まれ、...
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