ニューヨークの国連本部の玄関入口に次のようなイランの詩人サーディー(1210年頃~92年頃)の詩が織り込まれた絨毯が2005年に贈られた。イスファハーンの絨毯職人がおよそ10年かけて作成したそうだ。その詩は次の通りだ。
「アダムの子らは互いに手足の如く
一つの宝に基づいて造られている!
四肢の一つが運命(さだめ)のため悩んだら、
他のものらが何で安心していられよう!
もし、汝が他人(ひと)の苦痛を悲しまぬなら、
何で、人たるの名に値しよう!
(サーディー著『薔薇園(グリスターン)(蒲生礼一訳、平凡社:東洋文庫、1964年)』第1章物語10「人類の一体性」より引用)」

ダマーヴァンド山
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JICA(国際協力機構)のナショナルスタッフであるラミン・マレキさんは、「この詩句を見るたびに、人類がいかに相互に恩恵を受けているかを思い起こします。共に生き、共に働き、共に楽しむとき、人生はより豊かになると気付かせてくれます。人類は一体であり、共存できると――。」と語っている。
http://www2.jica.go.jp/hotangle/mideast/iran/001187.html

シーラーズ
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世界の平和や安定のためには、いかに他の人の立場にたって考え、行動するかが大事であるかをこのサーディの詩は教えている。
アイキャッチ画像はイラン
ロル族の女性
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