よい戦争や悪い平和はあったためしがない

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 7月4日はアメリカの建国記念日だった。建国の父の一人とされるベンジャミン・フランクリン(1706~90年)は独立戦争でヨーロッパ諸国との外交交渉を担い、フランスの参戦と協力、他の諸国の中立を実現させ、憲法制定会議に最長老として参加した。独立戦争が終結すると、悲惨な戦争を目の当たりにした経験から軍人のジョサイア・クインシー(1709~84年)に宛てた手紙の中で“There never was a good war or a bad peace.”―「よい戦争や悪い平和はあったためしがない」と書き記した。


 彼は13の徳目をそれぞれ1日一つを実践し、それを1年に4回のサイクルで繰り返した(13×4で52週となる)。その中には現在でも民主主義の手本となる言葉がある。たとえば、
「誠実(せいじつ)」
詐(いつわ)りを用いて人を害するなかれ。
心事は無邪気(むじゃき)に公正に保つべし。
口に出ですこともまた然(しか)るべし。
「正義(せいぎ)」
他人の利益を傷つけ、
あるいは与うべきを与えずして
人に損害を及ぼすべからず。
「中庸(ちゅうよう)」
極端を避(さ)くべし。
たとえ不法を受け、
憤(いきどお)りに値すと思うとも、
激怒(げきど)を慎(つつし)むべし。
http://sittoku-zatsugaku.com/benjamin-franklin/

独立記念日の花火
ハリウッド・ボウル
ロスアンゼルス
https://www.cbsnews.com/losangeles/news/where-to-see-july-4th-fireworks-in-los-angeles-a-complete-guide/?fbclid=IwAR0cuvFr3C4fAmBSdQeoiH05gDEKHclmgW5JXzXKCdJ_3TF6H7MSDoaSYwo


 2018年7月5日に亡くなったクロード・ランズマン氏は、ナチスドイツによるホロコースト(大虐殺)を描いた、9時間に及ぶ長編ドキュメンタリー映画「ショアー(ヘブライ語で大災厄の意味)」を監督したが、イラク戦争に際してランズマンは、「イラクの独裁者が世界にとって本当に脅威になっているとは思えない。米国はあたかも地球の憲兵のようにふる舞っている。」と述べ、「独裁者を排除するために一国を破壊するというようなことは、私にはどうにもがまんができない」とも語った。さらに、彼は「ショアーによって、人道介入という概念が生まれたものの、人道と戦争が混じり合うという邪まな効果ももたらした。イラク戦争がアメリカの刑務所の死刑囚に対する刑執行の宣告のように行われる」という不快感を示した。アメリカの始めた「対テロ戦争」はやはりよい戦争ではなく、これらの国々の人々が望んでいるのはたとえ悪くても平和だろう。ウクライナの戦争も早急に終わらせるための外交的努力をしてもらいたい。

https://movies.yahoo.co.jp/movie/83975/


アイキャッチ画像は
ミス・コネチカット
https://wtop.com/arts/2016/09/miss-america-shoe-parade-to-hit-the-atlantic-city-boardwalk/?fbclid=IwAR14gl1s413YfY0JBTQXqwQd8Yo_-39B9YBx1_awpRbRCqDGJ1xcFGBh5Cg

ナタリー・ポートマン
https://www.pinterest.jp/pin/830984568721867941/

アメリカン・ハンバーガー
https://www.eatatfrontstreet.net/delivery-service.php
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