東日本大震災の津波で深刻な被害を受けた宮城県女川町の住民たちの復興への歩みを描くドキュメンタリー映画「サンマとカタール」は2016年5月に劇場公開された。そこでは魚介の刺身だけでつくられる女川丼を食堂のメニューとして提供する兄弟の姿なども描かれる。映画は定点カメラで女川の復興の様子を追い、女川の人々への復興への努力が鮮明に描き出される。2016年3月の公開予定だが、カタール国内での放映も予定されている。カタールは20億円の大型冷凍施設「マスカー」も女川町に提供した。「マスカー」とはカタールの伝統漁法のことで、カタールは「カタール・フレンド基金」を創設し、東北の被災地支援の取り組みを行っている。
http://www.kahoku.co.jp/tohoku…/201411/20141118_15064.html

http://gateofpromisedland.blog.fc2.com/blog-entry-510.html
「カタール・フレンド基金(Qatar Friendship Fund」は、東北被災地への人々への効果的で、継続的な支援を目指し、支援の領域には「子どもたちの教育」「健康」「水産業」という3つの柱がある。教育支援では被災した学校の再建や日本とカタールの子供たちの交流などを構想し、健康支援には被災地における小児ガンの治療なども含まれる。そして、水産業の再生や、漁場の被害や汚染が深刻な漁業関係者たちには水産業に代わる産業を起ち上げることも目指している。
http://www.qatarfriendshipfund.org/jp/qff/background
2014年4月、南三陸鉄道は全線で運転が再開されたが、2013年4月の南リアス線の盛 ~吉浜間の運転再開に際しては、新型車輛3両がクウェートから寄付され、車体の前面にはクウェート国の国章、運転席ドア横にはクウェート国に対する感謝の言葉が日本語、英語、アラビア語で記された。クウェートは、福島県いわき市の中之作漁業協同組合が建造を進めていた「第二十一権栄丸」にも1000万円の資金を提供した。

http://www.nta.co.jp/jr/train/kishatabi/column/20140725.html
イラン人ジャーナリスト、アフシン・バリジャネドさんは東北への支援や取材を続けている。彼は震災が発生すると、仲間にとともに、絨毯や食料をクルマに乗せて被災地に駆けつけた。津波ですべてが流された中、ぽつんと建つ、昔ながらの倉を見て「日本の昔の技術は素晴らしい」と感慨をもったという。「東北の人々は素晴らしいです。一度行くと、恋に落ちます。」「東北の方々は誇りです。」「この人々を忘れてはいけないです。」と語っている。
http://ameblo.jp/smilingkiwi/entry-11206658909.html

https://twitter.com/jicahiroba/status/831048477824081921
アフシンさんはニューヨークの国連本部にも刻まれるイランの詩人、サーディーの詩の一節「個々の人間は、一つの体の一部のようなものだ。すべて同じ本質によってつくられている。もし、体の一部が痛くなれば、他の部分も平気でいられないであろう。」をモットーに東北への支援を続けている。
アイキャッチ画像はサンマとカタール
http://onagawamovie.com/news
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