マレーシアでは日本のアニメやマンガなどのポップカルチャーに影響されて日本語学習熱が高まるなど日本文化への関心が高い。
マレーシアは1957年にイギリスからマレー半島部11州で構成するマラヤ連邦として独立し、さらに63年にシンガポールとボルネオ島の2州が加わってマレーシア連邦を形成した。そして65年にシンガポールが独立して現在の国家形態となった。
このマレーシアでの日本の軍政下、石川達三、井伏鱒二、清水幾多郎などが「ペン部隊」や宣伝・報道要員として派遣された。その中でも井伏鱒二はシンガポール(日本統治下では「昭南特別市」と呼称されるようになった)で「昭南タイムズ」の社長を務めながら、「昭南日本学園」で日本語や日本史の講義も行っていた。

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戦争の後半になるとマレーシア(マラヤ)からも12人の「南方特別留学生」が日本に招かれ、広島大学などに留学したが、広島では2人の留学生が犠牲になっている。
マレーシアの若者たちの日本文化への関心をいっそう高めたものに、1982年に始まる「東方政策」とともに、ゲームやアニメ、マンガ、ドラマ、音楽などが輸入されたことがある。漫画家志望の若者も年々増えているという。だが、マレーシアはイスラム国家のために、暴力や肌の露出などが多いものは放送禁止になったことがある。
http://www.ritsumei.ac.jp/…/RitsIILCS_21.3pp83-93YAP.pdf

ブックウォーカーより
2010年末の時点で、日本で学んでいるマレーシア人留学生数は、中国、韓国、台湾、ベトナムに次ぎ5番目に多い2、465人で、そのうちマレーシア政府による給費留学生は1、300人で、マレーシア人の留学先とすれば、日本はイギリス、エジプトに次いで3番目に多い国となっている。マレーシアの学生たちは、現地の日本大使館や国際交流基金が主催する日本語関連事業に積極的に参加し、日本語作文大会でも入賞する者が多い。(外務省のホームページより)
アイキャッチ画像はマレーシア・ラブアン島
2014年2月
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