俳優の志賀廣太郎さんは、「非戦を選ぶ演劇人の会」などにも参加し、政治にも声を上げていた。2015年9月、平和安全法制が成立する直前に「自由と平和のための京大有志の会」にメッセージを寄せている。

https://mainichi.jp/articles/20190112/dde/018/200/018000c
「至極真っ当な主張です。20年、30年後にいったい誰が(平和安保法制に)感謝するというのでしょうか。時に耳にします。『俺たちはもう年寄りだからいいけど、これからの子供たちは可哀想だ』そう思うなら、今私たちがするべきことは未来にツケを残さないことだと思う。岐路に立っていることを自覚しないと取り返しのつかないことになる。66歳だが、もしかしたら30年後もいるかもしれない。他人ごとではありません。」
https://www.kyotounivfreedom.com/voice/page-1/
その「自由と平和のための京大有志の会」の宣言には「『安保法制』、言論への威圧発言、大学への君が代、日の丸の強制、等、この間の安倍政権による平和の破壊、学問の愚弄、憲法の蹂躙を止めさせ、新時代の自由と平和を創造するために、このたび『自由と平和のための京大有志の会』を結成しました。学生、職員、教員たちで、勉強会や集会を通じて言葉を紡ぎ、京都から発信していきたいと思います。」とある。また、声明書には、
戦争は、防衛を名目に始まる。
戦争は、兵器産業に富をもたらす。
戦争は、すぐに制御が効かなくなる。
戦争は、始めるよりも終えるほうが難しい。
戦争は、兵士だけでなく、老人や子どもにも災いをもたらす。
戦争は、人々の四肢だけでなく、心の中にも深い傷を負わせる。
と書かれてあり、戦争の本質をよく表現している。日本にもこのような問題意識をもった学生たちが当時いたのだとあらためて思う。学生たちの政治離れが指摘されて久しい。志賀さんが言われるように、未来にツケを残さないためには、私たちのような高齢の世代の声も必要だが、そのツケを払うべき学生たちはもっともっと世の中の事象に関心をもってほしい。

『きのう何食べた?』で志賀さんと共演
https://tjokayama.jp/life/ksb-getsunana20200303/
日本の学生たちは、現在、将来にわたる問題をしっかり考察し、人の考えに流されぬように、決して負のツケを払わないようにしてもらいたい。
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