1月16日はキング牧師記念日だった。長男の人権活動家のマーチン・ルーサー・キング3世はキング牧師の遺産について「父は3つの悪を根絶したいと話していた。貧困、人種差別、軍国主義と暴力だ。そして自由や正義、平等を求めて闘った。こうした努力が1964年の公民権法成立などにつながった」と語った(「日経新聞」2018年3月31日)
「私には夢がある。それは、いつの日か、ジョージア州の赤土の丘で、かつての奴隷の息子たちとかつての奴隷所有者の息子たちが、兄弟として同じテーブルにつくという夢である。」 -キング牧師
しかし、米国ではトランプ前政権が、移民排斥で人種差別を煽り、イランとの緊張を高め、またバイデン政権もトランプ政権以上に軍事費を増加させているように、軍国主義と暴力が支配しているようだ。

https://www.needsomefun.net/12-bob-dylan-photos-of-this-week/?fbclid=IwAR238qJYnviwoTvyLQfcg7zWMPnEC6xAUCcz3VvELHRWMGItHlPHP1rJgXQ
2013年に制作されたドキュメンタリー映画「Al Helm: Martin Luther King in Palestine」(アル・ヘルム:パレスチナのマーチン・ルーサー・キング、「ヘルム[フルム]」はアラビア語で「夢」の意味)は、米国の黒人のコーラス・グループがパレスチナのヨルダン川西岸を訪れ、歌や演劇でキング牧師の生涯を演ずる中で、パレスチナ人との間で人権や社会正義、非暴力のパワーについて相互に理解を深めていくという内容だ。アメリカの公民権運動と、占領地での人権状況の改善が重なって表現される。

https://www.cardozojcr.com/international-advocate-for-peace-award-2015/?fbclid=IwAR1DnB5c0wTKeObxaETMzVdMawdcasmtmX7z1QGclCCcBONUZ14ZEo1Lhdg
米国のコーラス・グループは、米国のメディアによってパレスチナ人たちが憤ってテロを行う人々というイメージをもち、他方でパレスチナ人たちは米国がイスラエルを無条件に支援する国と考えている。ジェニンの難民キャンプでの公演は芸術が暴力をなくす手段と考える、イスラエル人とパレスチナ人を両親にもつジュリアーノ・メル=ハーミスが運営する劇場で行われ、またコーラス・グループは、正義、公正の実現のために非暴力運動を唱えるパレスチナ人のファーディ・クルアーンに面会する。
公演期間中の4月4日、キング牧師が暗殺された日に、メル=ハーミスもパレスチナ過激派によって暗殺される。しかし、ファーディ・クルアーンは、このような暴力はパレスチナ問題の解決には何らかの有益ではなく、キング牧師の非暴力の姿勢が米国社会に彼の大義の正しさを教えたように、非暴力の運動でパレスチナ人の主張を世界に訴え、正義や公正を実現することを決意する。

https://www.trtworld.com/opinion/balfour-centenary-a-celebration-of-british-imperial-crimes-11849?fbclid=IwAR2i1aN-OzZD0BbLKS9WRh8QQd61AfevPFVXj-duwr7VWH_pzrAish3_4UM
「ひとりで見る夢はただの夢、みんなで見る夢は現実になる。(A dream you dream alone is only a dream. A dream you dream together is reality.)」 -ジョン・レノン
アイキャッチ画像は https://955thebull.iheart.com/content/2018-01-10-photos-20-dr-martin-luther-king-jr-quotes-that-will-inspire-you/?fbclid=IwAR2ySs37UwwWVw-MgEoK7uXz59w8LA7jHrRUBWrUYRos54gPzZkEAZmL50E より
コメント