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平和を願う「ターン、ターン、ターン(Turn, Turn, Turn)」とガザに勇気を送るサーディーの詩

 「ターン、ターン、ターン」は旧約聖書の「伝道の書(コヘレトの言葉)」3章の一節からの出典でピート・シーガーがメロディーをつけたもので、バーズがカバーして全米NO1ヒットとなった。 バーズ「ターン ターン ターン」 愛するため...
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米軍のシリア石油支配と、互いに称賛し合った十字軍とムスリムたち

 シリアに駐留する米軍は兵力1000人にも満たないが、この駐留目的についてシリアのバッサム・トマア石油相が、米軍がシリア石油の90%を支配していると述べたことがある。シリアの石油資源が米国によって「盗まれている」というのがシリア政府の主張...
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知識の追求と「この命の一瞬を有意義に使おう」

 イスラム世界で広く「教育」を表す「タリーム」の語源になったのは、アラビア語の「イルム」という「知」を表す言葉だ。「イルム」はイスラムの聖典である「コーラン(クルアーン)」全体の総語数の1%を占める750か所で使われている(『岩波...
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アジア世界の欧米社会への歴史的貢献 ――シルクロード交易とイスラム世界

 今年秋のドナルド・トランプ氏の大統領選挙当選の可能性も「ほぼトラ」などの言葉とともに、指摘されるようになった。彼の大統領在任時代、イスラム系諸国からの移民の禁止などが行われた。アメリカではアジア系の人びとに対する偏見や差別、暴力が繰り返...
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野球を愛した日米の詩人たちと、途上国の水支援を行うダルビッシュ投手

 今年の大リーグも韓国・ソウルで行われたドジャースとパドレスの試合で開幕した。米国でも大リーグの試合観戦にしばしば行っていたが、ベースボールと野球ではその背景となる精神性が違うような気がしていた。大リーグの試合は力強いが、他方、日本の野球...
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イラク戦争から21年 ―あらためて「大義なき戦争」を問う

 米国は、2003年3月20日、イラクの大量破壊兵器保有に関する国連決議違反を理由にイラク戦争に踏み切ったが、しかしイスラエルによる占領地における入植地の建設、聖地エルサレムの占領、パレスチナ人に対する人権侵害、またジュネーブ第四条約によ...
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アラブの文化遺産を感じる中米の国―メキシコ

 中米の国メキシコにはアラブの文化遺産が少なからず見られる。たとえば、メキシコ第二の都市グアダラハラの名前はアラビア語の「ワーディ・ル・ヒジャーラ(石の谷の意味)وَادِي الْحِجَارَة‎」に由来し、この都市にもスペインで盛ん...
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内田康夫さんの「反骨」「平和」の投書

 内田康夫の「浅見光彦シリーズ」はBS放送で頻繁に再放送があるので、リラクゼーションの一つとして視聴している。殺人事件の解明をする主人公の浅見光彦を地方の警察は煙たがるのだが、兄が警察庁の浅見刑事局長と知ると、途端に態度が変わり、光彦に一...
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湾岸戦争後、独自の中東イスラーム世界外交を行わなくなった日本 ―アラビスト外交官の回想

 片倉邦男元駐イラク・エジプト大使の『日本と中東イスラーム世界/Japan and The Middle East/the Islamic World』(松香堂書店)は、アラブ・イスラーム地域の文化人類学者だったご夫人の片倉もとこ氏(19...
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寛容と多様性のあるイタリア社会 ―ヤマザキマリさんのイタリア文化論

 イタリアはスペインと並んで拙著『イスラムがヨーロッパ世界を創造した』(光文社新書)のヨーロッパ側の主要な舞台で、イスラムはシチリア島パレルモなどを経由してヨーロッパにその蓄積したギリシア・ローマの文化を伝え、ルネサンスとして開花させた。...
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