本の紹介
「アラブ」「イラン」「トルコ」の三民族は歴史的に相互の分化や文明に影響しあい、共存と競合を繰り返してきた。将来においても合従連衡を続けていくことだろう。それはイスラエルやアメリカ、またヨーロッパなど外部勢力も巻き込んで、今後も中東の国際関係の力学や構造を解明していく上で注目すべきファクターでありつづけるに違いない。
本書によって「アラブ」「イラン」「トルコ」の民族的特徴が明らかになり、これらの民族がいかにイスラーム世界を形成し、発展させ、また現在の国際政治でどのような役割を担っているか、読者の理解の一助になることを目指した。