イスラム10のなぞ

イスラム10のなぞ

本の紹介

 複雑怪奇な中東イスラム情勢は日本人にとって理解しにくいのが実情であり、世界16億人の心を捉えて離さないこの宗教に対する日本人の知識も豊かとはいえない。日本人には理解が難しいと思われる基本的問題を設問形式でイスラムに関する「謎」を解き明かすことによって、愉しく学べるイスラム入門書にすることを考えた。

 本書はイスラムを平易な形で紹介するもので、読者がイスラムを知るための取りかかりとなる設問は、他の入門書とは異なる、新鮮な視点を提供することを心がける。イスラムは今世紀末までに最大の宗教人口を抱えることが予測され、日本人もイスラムという宗教に関わる機会が増えることだろう。近年過激派の暴力などでイスラムには「怖い宗教」「物騒」などという見方も一部にあることは間違いない。しかし、イスラムが拡大する背景、人々に倫理や法を説くコーラン(クルアーン)の内容や、預言者ムハンマドの生涯などを知れば、イスラムを危険と考える誤解も払拭されるのではないか。今日キリスト教に次ぐ宗教人口を抱えるイスラムの歴史と社会制度を理解することが、世界史を読み解く大きな手助けとなるだろう。

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宮田律の中東イスラム世界と日本、国際社会
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