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「票にならない国際問題」と第一次世界大戦の休戦協定成立の日

 昨年法務大臣を更迭された葉梨康弘は「外務省と法務省、票とお金に縁がない」という発言した。日本の政治家たちはそのような感覚をもっているのかと驚きを禁じ得なかった。だから岸田首相がCOP27に不参加で世界から顰蹙を浴び、日本は3回連続の化石...
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瀬戸内寂聴さんの「殺すなかれ、殺させるなかれ」

 作家の瀬戸内寂聴さんが東北被災地における説法の中で、「無常」を説き、被災者たちに「物事は流れていきます。いまがどん底と考えればこの状態も常ではなく、そこに希望が見出せます」と語ったり、安倍政権が推進した安全保障法制に街頭に出て反対の声を...
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バレンボイムは「西東詩集」「運命」でイスラエル・パレスチナの対立を乗り越えようとした

 2019年11月9日、「ベルリンの壁」崩壊から30年の式典で、メルケル首相は、「人々が打ち破れない壁はない。自由、民主主義、平等、法の支配、人権擁護といった価値観は自明のものではない。何度も息を吹き込み守っていかねばならない」と語った。...
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中村哲医師が警鐘を鳴らした「気候変動が地域と生活を破壊している」 ―気候変動が戦争や暴力をもたらす

 中村哲医師は気候変動と暴力の関係についてアフガニスタンでの観察から次のように述べていた。「温暖化と干ばつと戦乱の関係は、もはや推論ではない。治安悪化の著しい地帯は、完全に干ばつ地図と一致する。その日の食にも窮した人々が、犯罪に手を染め、...
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イラン発の法華経が表すもの

 雑誌『オリエント』に前田君江氏が書かれた「ペルシア語訳『法華経』とホウゼ発の仏教講義・仏教書」という短報がある。(54-2、2011年123-126頁)  「ホウゼ」とはイスラムの神学校で、イスラムの宗教界全体を表すこともある。イ...
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ヤマザキマリさんが語る「多様性と寛容さが世界を救う」 ―ルネサンスをもたらしたのはイスラム文化を摂取したクリスチャンの王だった

 漫画家、文筆家、画家として活躍するヤマザキマリさんは、『ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論』(集英社新書、2015年)の第5章「あらためて、『ルネサンス』とは? ―多様性と寛容さが世界を救う」の中で「国や郷土は誰にとっても大切なものです...
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アフガニスタンの人々は中村哲医師を忘れない

 2012年に日本に招請したことがあるアフガニスタン・カンダハルの教育家のフロータンさんは、自身が運営する「WESA(Watan 〔祖国〕Education System of Afghanistanアフガニスタン・ワタン教育システム)ア...
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アフガニスタンに「信仰」という希望を与えた中村哲医師

「信仰」とは、いわば希望の最たるもの。希望の中の希望だ ―― これを通じて、ひとは「救い」を得るのだから。―ルーミー (西田今日子訳)  アフガニスタンで人道支援活動を行った中村哲医師はクリスチャンだったが、用水路とともに、イスラム...
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イスラエルで台頭する極右主義はアラブ人の人口増加を恐れ、ナチス・ドイツのニュルンベルク法を踏襲する

 昨年12月に成立したイスラエル・ネタニヤフ政権にはかつてはテロ組織として解体が命ぜられたカハ党(カハネチャイ、「カハ・ナチ」とも呼ばれる)の流れを汲む諸政党も参加することになった。ネタニヤフ氏はヨルダン川西岸のC地域(アルバムの画像にあ...
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漫画「アラーの使者」は日本人の正義を説く

 昨日、11月3日は「文化の日」であるとともに、漫画家の手塚治虫氏の誕生日でもあるが、さらに「まんがの日」でもある。「まんがの日」は「漫画を文化として認知してもらいたい」という思いから、日本漫画家協会と出版社5社によって2002年に「文化...
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